マテ茶とは?:マテ茶の飲み方・淹れ方

マテ茶とは、南米の伝統的なお茶の一種で、アルゼンチン、ブラジル、ウルグアイ、パラグアイなどで特に盛んに飲まれるお茶です。

マテ茶は、イェルバ・マテと呼ばれる植物の葉や小枝をお茶にしたもので、乾燥させたイェルバ・マテにお湯を注いで淹れられます。

マテ茶の飲み方


マテ茶は普通金属製のストローで飲まれます。このストローはボンビーリャ、ボンバ、マサッサなどと呼ばれ、伝統的には銀で作られている物ですが、現代では色々な金属で作られたり、木製の物もあります。



マテ茶は他のお茶と同じように乾燥させたものにお湯を注ぐことで淹れられるので、容器に差し込むストローであるボンビーリャは端が少し折れていて、葉が口の中に入るのを防ぐ役割を果たします。

南米ではマテ茶のティーバッグも売られており、比較的入手しやすくなっています。これも南米でのマテ茶人気を物語っています。ただ、伝統的なマテ茶の儀式的な飲み方をする場合はティーバッグは用いられません。


マテ茶の淹れ方


マテ茶の淹れ方は地域によってまちまちですが、標準的な淹れ方は、ひょうたん型の容器に茶葉を入れて、そこにお湯を注ぎます。この時お湯の温度は70−80度が理想とされ、沸騰した熱湯を注ぐ事はありません。

お湯を注ぐ前の茶葉の用意がマテ茶をおいしくいれる肝となります。茶葉は多すぎても少なすぎてもよくないのですが、マテ茶は砂糖や蜂蜜などマテ茶以外の物も入れることがあるので、その時のバランスを考えて茶葉の量を調節します。

お湯を注ぐ前にマテ茶と一緒に淹れられるものはまちまちですが、パラグアイではハーブを作る時はマテ茶が主な材料となり、そこにハーブを足していってハーブ薬を作ります。

容器に茶葉を入れる時は、片側に固まるようにいれるのが普通です。全体的に広がるようにいれるよりも、ストローのなかに茶葉が入ることが減るからです。

茶葉を入れ終わったら、いよいよストローを入れます。お湯を注ぐ前にストローを入れる派と、お湯を注いだ後に入れる派に別れるのがマテ茶作法のおもしろいところのひとつでもありますが、私は先にストローを入れるのが好きです。

ちなみに、お湯を注ぐ前に一度水を注いでからお湯を注ぐ人もいます。なんでも、その方が栄養が逃げないんだとか。

あとは飲むだけです。マテ茶のいいところは出がらすまでに結構時間がかかることで、一回の準備で何杯もお茶を楽しむ事ができます。




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