泌尿器感染症の患者は米国では毎年800万人を超えるほどらしいですが、とうもろこしのひげにはその泌尿器感染症に対する民間療法としての歴史があるそうです。
とうもろこしのひげとは収穫されたとうもろこしの皮をむくときに頭の部分についている髭の部分のことです。ひげの色を見て収穫の時期がわかるというような使い方をされるだけで、多くの場合食べるのは実の部分だけだったりするのですが、実はこのひげにはハーブとしての歴史があります。
ハーブとしてのとうもろこしのひげは乾燥させて粉末にしたりと色々な形でとられるのですが、最も一般的なのが熱湯で淹れるとうもろこし茶です。
とうもろこし茶でもっともよく知られている効能は利尿作用です。むくみや泌尿器の症状に効くと言われていますが、泌尿器感染症には効果があるのでしょうか。
とうもろこし茶の泌尿器感染症への効能
まず、泌尿器感染症とは大まかにどんなものなのでしょうか。手始めに尿路感染症の説明を調べてみると;
尿は腎臓の糸球体でまず血液が濾過され、尿細管にて再吸収が行われ、集合管に集められる。集合管が合流して肉眼的に見えるようになった部分が腎杯であり、腎杯のさらに下流には、腎臓の中央に存在する腎盂があり、片側の腎臓で作られた尿のすべてがこの腎盂で合流する。腎盂は腎臓の外に出たところで尿管に移行し、左右の尿管が膀胱に流入する。膀胱の出口は内尿道口と呼ばれ、内尿道口を出ると尿道を経由し、体表に開いている部分が外尿道口である。以上の経路を、尿路と呼ぶ。男性の場合、精巣上体や前立腺も尿路に含む場合がある。 尿路感染症は、上記の尿路に細菌、ウイルス、真菌などが感染することによって起こる感染症である。(出典;Wikipedia)
このような感染症にとうもろこしのひげ茶はどんな効能がもてるのでしょうか。
「ハーブ薬大辞典」の著者であるアンドリュー・シャバリエ氏によると、とうもろこしのひげはカリウムを多く含むために癒し効果のある利尿剤と考える事ができるそうです。つまりとうもろこしのひげ茶を飲めば無理のない利尿効果で、尿の流れがよくなることで、感染症の原因となるようなバクテリアが溜まりにくくなる環境を作ると考えることができるのです。
ただし、医学的にとうもろこしのひげの泌尿器感染症への効果が証明されているわけではありませんので、医療上のアドバイスは必ず医師に相談してくださいね。